災害をもたらす線状降水帯について
近年、日本全国で大雨による災害が増えています。
大雨によって、川が氾濫したり土砂崩れなどの災害が多発しています。
災害が発生するとテレビやラジオのニュースで浸水した家の様子などが映像でながれたりしますが、そのときに線状降水帯が発生して災害が発生したなどと言うのを聞いたことがないでしょうか?
線状降水帯は、ひとたび発生すると災害をもたらす大雨となります。
いつ、どこで発生するのか予測の難しいのが線状降水帯です。
(線状降水帯のイメージ図)
線状降水帯のイメージ図は、上図のようになります。
同じ場所で雨雲がつぎつぎと発生しては、上空の風に流されて、同じところを雨雲が通過していきます。
このため、雨雲が線状になっているように見えるので線状降水帯と呼ばれています。
(出典:気象庁ホームページよりレーダー画像を加工して作成)
上図のレーダー画像は、平成26年(2014年)8月20日に広島県で発生した線状降水帯の事例です。
レーダーで映っている雨雲がはっきりと線状になっているのがわかります。
この線状降水帯の真下では、記録的な大雨となり、多くの土砂災害が発生しました。
線状降水帯は、土砂災害や河川の氾濫など人命にかかわる災害を引き起こします。
(線状降水帯の予測情報)
線状降水帯に関する予測情報(気象庁が発表する気象情報の中で、線状降水帯の発生の可能性)が発表された場合には、テレビ、ラジオ等で報道されますので避難のための準備をしておきましょう。
特に、危険な場所に住んでいる人は、ハザードマップの確認や避難場所、避難場所へのルートの確認を行い、早めの避難を心がけましょう。
(線状降水帯の発生情報(顕著な大雨に関する情報))
テレビやラジオで自分の住んでいる所で線状降水帯が発生した情報(顕著な大雨に関する情報)が発表された場合、すでに避難ができないような場合には、家の中で一番安全なところ、低い土地で浸水するようなとこは2階へ、また、近くにがけや、山があるところは、2階のがけや山と反対側の部屋に避難しましょう。
線状降水帯のメカニズムや過去に発生した線状降水帯の事例、気象庁が発表する線状降水帯の発生情報(顕著な大雨に関する気象情報)について次のページで詳しく解説しますので参考にして下さい。